ロボットポンコッツを始めよう
みなさんはロボットポンコッツ、通称ロボポンと呼ばれるゲームをご存知でしょうか。
ポケモントレーナーであれば名前を一度は聞いたことがあるかと思いますが、あまりプレイした話は聞きません。
誰にも詳細、結末を知られずにお蔵入りするにはもったいないゲームなので今回紹介させていただきます。(幼少時代にプレイした記憶を元にググって補足しているので一部間違っている可能性がありますが、誇張した方が面白いのでそういうことで)
【基本情報】
ロボットポンコッツ SUN/STARバージョン (ゲームボーイカラー、発売日:1998/12/04)
ロボットポンコッツ2 リング/クロスバージョン (GBA、発売日:2001/09/13)
1と2の間に1の他バージョン(ボンボン/MOON)と64版(ロボットポンコッツ64~七つの海のカラメル~)が出ていますがこちら未プレイなのと大した話もないので割愛。
実はここらへんを見るだけでもかなりおもしろい。
まとめると、基本的にこの「ロボットポンコッツ」というゲームは、ポケモンのパクリです。更にロボットということでメダロットのようなパーツカスタマイズ部分が盛り込まれています。もうむちゃくちゃです。
【あらすじ】
主人公が倒産寸前のロボット派遣会社の跡継ぎになり、会社を大きくしつつ最強のロボポン使いを目指す。おわり。
まずこの会社を大きくしつつというのはおまけみたいなものと思ってもらって構いません。ストーリーの大筋は、7人のジムリーダー(この世界ではグレイテストという)を倒した後ライバルに勝ってエンディングです。
【ゲームシステム等】
1.出てくるポケモン(ロボポン)は全168体
なんとあの初代ポケモンより17体も多い!すごい!
2.ステータスは5種類(HP・EP(MPみたいな)・攻撃・防御・素速さ)
ポケモンと違うのは「とくしゅ」がない点とわざのPPではなく、いわゆるMP制を取っているところかな?
3.ロボポンごとに属性がある(ノーマル、火、空、土など全12種類)
もちろん相性もある。
4.全てのロボポンは3種類のタイプのどれかに属する(アーム族、ムーブ族、ブート族)
アーム族は攻撃が高い。ムーブ族は素速さが高い。ブート族は防御が高いけど不器用。
アーム族とムーブ族はこちらが選んだパーツを装備させることができます。が、ブート族は最初からロボポン固有にパーツが指定されてあり、変更することができません。不器用ですね。
パーツには「攻撃・防御・素速さ」の値の他に「RAM」が設定されてあります。このRAMの値が大きければ大きいほどパーツに「ソフト」を最大3つまで装備させることができます。
このソフトの組み合わせでEPを消費して打てる「技」を変更することができます。
既にここらへんで小学生のキャパシティを超えています。小学生がRAMなんかわかるわけないだろいい加減にしろ。
ちなみに、ソフトは全45種、その組み合わせで発動する技は全196種類(適当に数えたので間違ってるかも)もある。意味が分からない。
○例(ソフト→技)
「ファイア」 →「ファイア」
「ファイア」+「ファイア」→「ナパーム」
「ファイア」+「ドラゴン」→「ファイアブレス」
「ファイア」+「ウィンド」→「ねっぷう」
「うみ」+「そら」 →「たいふう」
「そら」+「ガス」+「ウイルス」 →「スモッグ」
こんな感じのが196種もある。もうおもしろい。
ちなみに「サンダーなげ」の「なげ」の部分はパーツ固有の接尾語なのでこの場合「サンダー」を打っているということ
5.手持ちに入れられるロボポンは4体まで、バトルは1on1交代制
ポケモンより2体少ないですね。
ダンジョン等では野生のロボポンが出てきて、それを倒すと経験値が手に入りレベルUP、また野生のロボポンを捕獲して仲間にすることができます。
捕獲に使うアイテムは
ぼうじしゃく→ユーじしゃく→でんじしゃく→ちょうでんどう
となっています。(完全にモンボスパボハイボマスボ)
また、バトルに勝利するとそのとき戦ったロボポンは経験値とは別に「エネだま」を手に入れ、一定数集めると進化できます(ソシャゲでいう親愛度、新密度みたいなもん)
6.ソフト内にボタン電池を内蔵しており、現実と時間が同期、時間帯によるイベント、専用ダンジョンがある
なんとこのソフト、アラーム機能までついていて、時間限定ダンジョンに入れるようになると、ソフトを起動していなくても「ピーンポーン」と鳴る。結構な音量で、しかもドアのチャイムにめっちゃ近い音で。
僕のソフトは毎日15時にこれが鳴っていたので、我が家ではこのソフトを遊ばなくなって2年が経っても毎日15時に家族全員がつい玄関をチェックしてしまう癖がついてしまった。
ボタン電池を入れる部分があるため普通のカセットより縦に長い
7.ソフトに赤外線を読み取る部位があり、「リモコンシャワーイベント」等の機能がある(これを使用しないと手に入れられない特殊なロボポンがいる)
この機能はいろいろとめんどいので割愛。ちなみにこれを使うとあの「サイボーグクロちゃん」に進化するロボポンがいます
他にも書きたいことはいろいろありますが、まずはこの辺で。先ほどのあらすじであった会社を大きくすると、ロボポンの「CPU」を変えられてうんぬんといった話もありますが、当時の僕はもちろんそこまでやりこんだわけもなく、詳しく話せないのでやめておきます。
ここまで書いていると非常におもしろそうな作品なのですが、見事にコケました。全く売れませんでした。
実はここまでは「1」のお話。
なんだかんだ64版を経て3年後に満を持して次回作「2」が発売されました。今度も2バージョン。全く懲りていません。
そしてポケモンをパクっては売れないことに気づいたのか、なんとゲームシステムを大幅に変更して帰ってきたのです。
【仕様変更】
1.バトルシステムが1on1から4VS4に変更
2.野生のロボポンをゲットすることができなくなる。
3.代わりにロボポンを入手するには「でんち」を手に入れ、さまざまな種類のでんちから2種類を選んで「スパーク」させると新しいロボポンが誕生(例「マンガンでんち」+「アルカリでんち」など)
4.ステータスに「とくこう」「とくぼう」が追加
5.時計機能、赤外線機能廃止
6.ソフトの合体「わざ」の大幅削除
って、戦闘がドラクエになってるやないか~~~~~~~~~~~~~~~~~~~いwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
これもまったく売れませんでした。
おしまい。
参考URL
ロボットポンコッツ1 メモ帳
めっちゃまとめられててビビりました。ここ無限に眺めていられる。